輝く境界

glitters boundary

project   2013

light window

住空間は、一般的にたくさんの壁と僅かな窓によって、周辺環境と断絶され、内に内に光を閉じざるを得ません。
同時に、周辺環境では、街灯たちが辺りを煌煌と照らしていて、私たちの生活は、過剰ともいえる光に溢れています。水を用いることで、住空間と周辺環境の距離感を保ちながら共有できる、新しい光環境ができないかと考えました。

そこで、水と照明が周辺環境との距離感をコントロールする住宅を考えました。
周辺環境と距離をとるように四角錐状に窄めた、大木のような住空間を厚みの異なるガラスの窓で包みこみます。
窓は、水と無数の照明を内包し、蛍の群れのような灯火が水中を屈折しながら、内に外にと光を放ちます。
日中は、カーテンのように薄い水の膜に覆われた庭や、水族館のようなリビングルームでの生活の風景が、水のフィルターを介して周辺環境へ彩りを与え、夜には、水の結晶に乱反射した淡い光が、住空間をぼんやりと照らすとともに、水際の生活シーンと周辺環境を一体化します。

ひかりかがやく境界は、窓であると同時に、壁であり、照明であり、カーテンであり、街灯であり、そして風景です。光を蓄えた水の境界が、風景として住空間と周辺環境を美しく紡ぎ合わせる状態を目指しました。

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タイトル
輝く境界
title
glitters boundary

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